木曜日担当の榊原です。
7月6日頃は、二十四節気の「小暑(しょうしょ)」を迎えます。この時期は梅雨が明け、いよいよ本格的な夏が始まる頃。日差しも強くなり、気温もぐんと上がってきます。
小暑という言葉には「小さな暑さ」という意味がありますが、現代の日本では、すでに十分な暑さを感じる時期です。夏本番に向けて、体調を崩しやすいこの時期こそ、心身のケアが重要になります。
小暑の養生法:夏のトラブルに備える
夏の暑さや湿度、冷房による冷えなど、この時期は体にとって負担が大きい季節です。東洋医学では、夏は「心(しん)」の働きが活発になると考えられています。心は、血液循環や精神活動を司る大切な臓器。暑さで心に負担がかかると、動悸や息切れ、不眠、イライラといった症状が出やすくなります。
また、冷たい飲食物を摂りすぎたり、冷房に当たりすぎたりすると、胃腸の働きが弱まり、下痢や食欲不振、むくみなどのトラブルも起こりがちです。
小暑におすすめのツボ
内関(ないかん): 手首の内側、手首のしわから指3本分ひじに向かったところにあるツボ。吐き気や動悸、精神的な不調に効果的です。
足三里(あしさんり): 膝のお皿の下、指4本分ほど下にあるツボ。胃腸の働きを整え、夏の食欲不振や胃もたれに役立ちます。
太衝(たいしょう): 足の甲、親指と人差し指の骨が合流するくぼみの少し手前にあるツボ。気の流れをスムーズにし、イライラや頭痛の緩和に繋がります。
ご自身で優しく押してみるのも良いですが、鍼灸治療では、これらのツボに適切にアプローチすることで、体の奥から不調を改善し、夏バテしにくい体づくりをサポートします。
夏の過ごし方:水分補給と適度な休息を
本格的な夏を元気に乗り切るためには、こまめな水分補給と質の良い睡眠、そして適度な休息が何よりも大切です。冷たいものばかりではなく、温かい飲み物や常温の水分もバランス良く摂るようにしましょう。
また、シャワーで済ませがちな方も、たまにはぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、冷房で冷えた体を温め、リラックス効果を高めることができます。
鍼灸治療は、夏の暑さで乱れがちな自律神経のバランスを整え、疲労回復や質の良い睡眠をサポートします。心身の緊張を解きほぐし、夏のストレスを和らげる効果も期待できます。
「最近、どうも体がだるい」「寝つきが悪い」「夏の暑さが苦手」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度[あなたの鍼灸院名]にご相談ください。皆様が元気に、快適な夏を過ごせるよう、心を込めてサポートさせていただきます。